出汁とお出汁
大阪にお邪魔してきました。
最初は友人宅へ遊びに行きたいのと
行きたかった本屋さんがあったので
いつ行こうかと考えていました。
その2つが合体した企画がその友人から持ち上がり、
ようやく行くことになったのです。
せっかく来てくれるなら、
お出汁のこと聞きたい!
とリクエストしてくれて
さらには、
興味のある方々を集めて下さった。
ありがたく感謝をして
準備を整えて、大阪へ。
着いてすぐに思ったのが
伊丹空港の到着ロビーで
お出汁の香りがする!
それも鰹節の。
お腹が空いていたので
レストランエリアへ。
そちらへ近づくとますます香ってくる。
これと同様なことが
街のあちこちであったのです。
そして、目に付いたのが
「お出汁」の文字。
関東で「出汁」にまつわるメニューや
看板などはあまり見ない気がする。
そして
だし巻き卵
これがメインになったお弁当が沢山あった。
地元の人に聞くと
当たり前だそう。
関東圏だと
ま、せいぜい一切れ入っているかどうか。
ところが、おかずの半分を
だし巻き卵が占領している。
みんな、だし巻き卵が好きなんだなぁ。
そういえば、SNSで
だし巻き卵のサンドイッチとか
写ってたなぁ、と思い出す。
たまたまなのか
たこ焼きを買う時のルールが
分かっていないので
全部のせ、で頼んだら
ものすごい量の鰹節がのってきた。
これにはびっくり!
みなさん、鰹節好きなのね。
泊まったホテルの近くにあった
うどん屋さん。
入口が半分くらい開いている。
お出汁の香りが半端ない。
その香りにつられて入ってみた。
メニューを見渡すと
出し巻き定食¥680
出しから定食¥680
安い!
出しから?って何?
よく見ると、
出し巻き卵と唐揚げのセットのようだ。
たまらなく惹かれるが
肉うどんとかやくご飯のセットが
美味しそうで、そちらにした。
お出汁の味も香りも
関東のうどんつゆと全く違う。
前回大阪で食べたうどんつゆとも違う。
さぬきで食べたうどんつゆとも違う。
そこは、カツオが濃いめで
肉とうまく合わさって美味しい。
どんなお出汁をひいているのか
もし、教えてもらえるならと思い
他にお客様もいなかったので
お店の方に声をかけてみた。
普通の羅臼昆布と
普通の混合の鰹節です
とのこと。
ありがたいことに教えてくださった。
普通の混合って、どんなのだろうと思いながら
メニューの違いなど話したり
そばのつけつゆの話をしたり
突然のインタビュー?にも
関わらず
気持ちよくお話ししてくれた。
うーん、何が違うんだろうと
明日ひいてみるお出汁のことを思った。
そして翌日、
家から持って来た材料で
実際お出汁をひいてみると
あら不思議!
いつもとは違う味と香りがする。
まずもって、
昆布を一晩水に浸けたものも
出汁の出方が全く違う。
4種持って行ったが
どれもびっくりするほど違った。
そのことを事前に教わったり、
ネットで検索してはいたものの
こんなに違うとは思わなかった。
硬水軟水の違いだけでなく
街の中で感じた水の匂いも
違うと感じていてので、
沸かして飲んでみると
香りも違った。
だから、お出汁になると
全く違うものになるんだと思った。
きっとコーヒーもお茶もそうだろうな。
街の中で香る出汁の香りや
うどん屋さんなど
お出汁をお使っているお店で感じる香りは
普段自分でひいている出汁の香りと
違うので、
初めは使ってるものが違うからなのだろうと
思っていたが、
それだけではないと気が付いた。
いつも旅先で食べるだけなので
気づかなかった。
作ってみると違いがはっきりわかる。
もっともっと知りたいなぁ。
関東の出汁のことでさえ
まだまだ分からないし
知らないこと沢山あるのに
関西まで知りたいとは
ずいぶん欲張りな気もするけれど
興味津々。
昆布や鰹節の歴史や
出汁文化を知って行くと
この水の違いが大きいことは知っていたが
実際体験すると腑に落ちる。
なるほどと思う。
沢山経験したいな。
帰ってきて改めて出汁をひくと
また違いを感じて面白かった。
なんとなくだけれど
関西は、お出汁
関東は、出汁
と言っている気がする。
出汁を取る、のか
出汁をひく、のか
これも若干違いがあるような気がする。
敢えて「お出汁」と言いたくなる
お出汁って言い方は敬意があっていいなぁと思う。
「ひく」も引き出すからの意だと読んだことがある。
色々なお出汁をひいてみたい♡
そして
関東関西に限らず
様々なお出汁のことも知りたい!
料理人ではない主婦の私が
知れることは
限られているのかもしれないが
味わって
再現してみたいな。
リクエストして下さった皆様
今回このような機会を与えて下さって
本当にありがとうございました。
お出汁を知る会と本屋さんのことはまた改めて
お出汁の旅はつづく
PS: 太陽の塔は、素晴らしかった♡大感動!!!
以前から行きたかったので嬉しかった。
岡本太郎さん万歳‼︎
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